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1月後半に読んだ本

* ケルトとローマの息子   ローズマリー・サトクリフ  訳:灰島かり

ローマ時代のイギリスのケルトの村で、ローマの難破船から拾われた子供べリック。里親が反対する村人を説得して救われた彼だが、頑張ってもよそ者として扱われる。狩人として仲間も出来たが、冷害の年に彼のせいにされ、村を追われる。だまされて奴隷としてローマに売られ、冤罪でガレー船に送られ、辛酸を舐めるが、ある男に出会ったことで少しづつ元の自分を取り戻す。

後半かなりの部分まで岩窟王を思わせる重い話ですが、復讐というより安住の地を求めて自分探しというのがテーマっぽい。後半は堤防を築いたプロジェクトXっぽい。イギリスには台風はなさそうですが、嵐がすごいと知った。

* 幻色江戸ごよみ   宮部みゆき

ファンタジー&ホラー&人情話中編集。お江戸の闇の中で息づく異界の者たちが、人間の心の弱い部分に忍び込む。それに飲み込まれ自滅する人。逆に噂を利用して、商売するもの、本当の自分を隠すもの、道を説くもの。あんどんの暗い灯りの中で様々な人間模様が生まれる。

一家が幽霊にたたられて、美醜の見え方が逆転した一家。「器量を望まれて」嫁いだぱっとしない見た目の嫁が幽霊と対峙し、見え方が元に戻れば自分のような女は離縁されると心配しながらも、たたりを晴らすお話が人情たっぷりで面白かった。ただ、芸能界など見ていると、糟糠の妻を捨てて綺麗なタレントに走る男も多々見受けられ、現実でもハッピーエンドになるかは微妙。

* 絶叫仮面   吉見知子

青春小説。「夕暮れに現れ、叫びを聞いたものは死ぬ」絶叫仮面の都市伝説のブログやチャットを開設する沙月。本来のものぐさでボーイッシュな自分を隠し、好奇心旺盛でかわいい女の子を演じ、一日中ネット三昧。しかし、絶叫仮面を見たという少年「楓」が現れ、都市伝説も沙月も徐々に本当の姿が見えてくる。そんな時、絶叫仮面の叫びを聞いてしまった沙月に残された時間は?

ネットの自サイトでちやほやされ女王様になっていたヒロイン。騒動の末、本当の愛や友情に気付く。リアルワールドで気に入らないこともする友人や妹を折り合いをつけながら生きていく道に戻れた主人公は幸運。あと、鉄橋の線路の上を歩いていくのは「スタンド・バイミー」を想像しました。

* ジャンクガール・ジグ   日日日

アクション&SF。別次元のモンスターを召喚する技術「怪造学」。悪用する一味と取り締まる側の「執行部」の戦い。主人公の滅作は人体実験でモンスターを埋め込まれた生体兵器の女の子、ジグを保護する。彼女の奪還を宣言した悪の組織との息詰まる戦い、自身もモンスターと共生する主人公と部下の女の思い。ところどころに猫耳少女とか、スク水とか、女王様などちりばめながら、作家さんはえっち系は苦手みたい。

あとがきに寄ると、変なおっさんとひねくれた女と壊れた少女のお話だそう。主人公の部下の美女で冷たい(ツンデレ?)宇宙木は男性にとって魅力あるのかも。

* 異邦人   吉野匠

SF。高校生の剛は、自分がキャラを応募&当選したネットゲームにはまる。相棒「イヴ」とともに、難敵の「レイン」に挑む毎日。ある日、街で銃撃戦に遭遇、イヴそっくりの女が現れ彼に銃をつきつける。彼の説得に茫然自失、突然記憶を無くした女をアパートに連れ帰る彼だが、記憶はなかなか戻らない。国の秘密組織の「持ち物」だった彼女に奪還の手が伸びる。しかし、何故彼女は自分の考えたゲームキャラと寸分違わないのか。実は、平凡な高校生と思われた剛にも重大な秘密が隠されていた。

ラストは「七瀬ふたたび」ほど悲惨ではないが、異能者の共生への戦いは長い道のりなのか。

* 星星の火   -御算用日記-   六道慧

お江戸人情話&ミステリー。各藩に潜入して内偵する幕府御算用者。数之進は一角と組み、重臣が次々と不審死を遂げた春海藩江戸屋敷に潜入。重臣の家督を継いだ少年達がけなげにも若君を守ろうとするのを手伝い、意外な切り口で騒動の張本人をあぶりだす。怪しいのは2人、どちらが首謀者なのか?そんな折、数之進が斬られた!残された証拠は本物か?

切れ者の主人公が姉2人の前では頭が上がらなかったり、長屋での「金魚の飼育法」という一見関係ない相談事が、事件とリンクしていくのが面白かった。

* 青い鳥   メーテルリンク

子供の時、絵本で読んだのを忘れて再読。演劇だったのか。チルチルとミチルが帽子のダイヤを回して、思い出の国や夜の宮殿や生まれる前の子供の国に行くのは覚えていたのだけど。猫が裏切りキャラで、犬が忠実なのに陰謀によって遠ざけられるかわいそうなキャラだった。砂糖やミルクは添え物?ミチルがあんまり活躍していなかったのが記憶と違った。 

***          ***          ***          ***

御前崎に行った。ミユビシギは見られなかったが、シノリガモのペアがいて、オスが綺麗だった。

灯台の下まで足を伸ばす。

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オオハムとヒメウのおまけ。
風はとても冷たかった。

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道沿いはアロエの花ざかり。

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なぶら市場に寄って、魚じゃなくイベントブースの地場野菜の大根と小松菜購入。
おでんにして美味しかった。

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