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2009年10月

9月後半に読んだ本

* おれとカノジョの微妙Days    令丈ヒロ子

ハーフの美少年「なぎさ」は、母親が渡仏の間、母のいとこの3人娘の居る家に預けられる。名前もあり、先方の勘違いで女の子と間違えられたが、他に行くところもなくお世話になるが。。専業主婦の母の元で何もして来なかった彼には、同じ学年のもえみに教えられての家事は初めてで、今までの怠慢に気づく。逆にかわいいのに地味で内気なもえみに、かわいく笑うことと似合う服を着ることで女の子らしさを取り戻させる。もえみを好きになってしまった彼だが、悪いタイミングで男の子とばれて。。

自分ももえみのように地味な服ばっかり着ていた(今も)し、いつもしかめっつらで面白みが無いので、主人公に自分のことをけなされているようで居心地が悪い思い。


* ダイエットパンチ!  1~3巻    令丈ヒロ子

学園物&ダイエット物語。ヒロインのコヨリは商店街の美味しいレストランの娘、家や商店街のおいしい物でぽっちゃり系。お嬢様学校の学校見学で会った、素敵なお姉さまに憧れて受験しなんとか合格。入学式でいきなり生徒会長室に呼びつけられ、憧れのお姉様と再会もつかの間。。美しいのがモットーの校風に合わないと、老け顔のおばさんぽいガッシリデブのふな子、金持ちで白くてぽよぽよのお姫様デブの姫霞の2人と「ダイエット寮」に入れと。

自分はちょっとしか太ってないし、憧れのお姉さまに教えてもらえるなんて、と、一つ返事で入寮を希望した彼女だが。。そこは、3人で自炊しながらダイエットさせられ、最初は1500kcalの制限で寮長に厳しく監視される毎日。寮を抜け出しての買い食いに失敗したり、特待生でリーダー的なふな子とわがままな姫霞が衝突したり、糖分不足で倒れたり毎日ドタバタ。自分が一番痩せやすいと思ったのが、実は2人には複雑な家庭事情もありストレスで太ったと知り、甘えデブだった自分のダメな所を発見して落ち込む。敵も現れ、彼女達のダイエットは成功するのか?また、ダイエット寮の真の目的は?

食事の前の一杯の緑茶とかゆっくり食べるとか、ダイエットメニューのレシピも掲載されて参考になりますが、どちらかと言うと、学園ドラマの方が面白かった。

* 花は散り、若葉萌ゆ   横森理香

雑誌掲載の中編集。30-40代の体も心も曲がり角に来た女性の心理を読み切りで描く。
「あなたへと花を摘む」は、基地に勤めるヒロインが無口な兵士と知り合うが、彼は特殊任務の為、何も言わず故国へ帰ってしまう。一度、呼ばれて彼の元で数日を過ごすが、後はメールだけそれも中東で戦争があった頃途絶える。友達は遊ばれただけというが、彼女は待ち続け、素敵な出会いにも振り向けなくなっていた。

女性が体と心の不調を感じる、また独身と結婚しているので考え方が変る年代。主人公が食事や買い物に行く場所は、地方の私達からはバブリーに感じますが、東京の人には普通?

* 海へ向かう   前川麻子

ヒロインの中三のミナミは、母と2人で暮らす。彼女の40歳までの人生を回想しながら、親友だったオッコちゃんとの交遊と別れ、再会を描く。中三の時、オッコちゃんは大学生の恋人との外泊が元で父親に殴られ家出、ミナミの母の提案で、夏休みの数日を高知県の親戚で過ごす。帰った空港で、オッコちゃんは親に連れられ、そのままミナミの前から姿を消した。何人かで行った居酒屋で、10年ぶりに再会した彼女達、居合わせた人達に、オッコちゃんを紹介する時の言葉で傷つけてしまい後悔するが。。40歳の時、また再会した彼女達は親友に戻れるのか?

海へ向かうというタイトルは、山の小さい流れから出発する人生が、激流を経て流のゆるい落ち着いた河口に辿り着き、やがて死という大海に帰ることなのかと感じました。

* 天帝妖狐   乙一

「A MASKED BALL」はホラー&ミステリー。主人公の学生は隠れてタバコを吸うため、校庭の隅のトイレに通う。ある日個室のラクガキに気づくが、彼の他にも何人かが書き込んでいるようだった。顔を知らないながら、ネットの掲示板のように交流する彼らだが。。カタカナで書く「アイツ」が気に入らない人に天誅を加えるようになり、主人公の犯人探しが始まる。

「天帝妖狐」はホラー。コックリさんをやって、本当に狐に憑かれ、ケガをした部分が魔物に置き換わる宿命を背負った男と彼を助けた純粋な少女との交流。一時は職も得て平凡な人生を送れそうだった彼だが、金持ちの息子達に関わったばかりに、血なまぐさい事件に巻き込まれ。。静かな人間の心の交流と、バイオレンスの部分が、対照的で、恐さが倍増。

* DOMINO  六道慧

SF&ファンタジー。大異変で荒廃した地球。人々はいくつかの浮遊都市に住み、以前のナノテクの恩恵は受けていて、不老不死を手に入れていたが、生殖能力は無くしていた。子供は原子から組み立てて作られる。しかし、減ってしまった人類は殺戮王の闇に飲み込まれることを恐れて生きる日々。都市は次々と消滅していく。

特別な力を持つギンガは、元首の養子。2人が融合して一人になった「ドミノ」のアビヒコや羽を持つオリシャラと共に「ヤポン」の魂の力をもって闇や妖魔と戦う。敵とそっくりな幻影の少女に恋をするが、ギンガに嫉妬した仲間の裏切りによって死にかける。その時少女が現れて。。

ミクロの決死圏みたいなナノテクと、陰陽師の調伏のような古代日本の呪術が合体して面白い。しかし、乗り物が蛾っていうのは、、はね返りの女の子、ミヤズでなくても嫌かも。

* しゃばけ読本   畠中恵・柴田ゆう

いろんな所に掲載の対談集やテレビの現場に原作者が訪問とか、「しゃばけ」のメイキングや世界観の裏側がのぞける。特に柴田ゆうさんのかわいい「妖」達の挿絵の雑誌連載のを集めたりキャラクターごとにあったり、随所に楽しめました。鳴家(やなり)の絵描き歌があったけれど、やはり柴田さんのようにはかわいく描けません。

特に畠中さんの江戸風に書かれた、「担当者と打ち合わせの喫茶店がいつの間にか消える」話が秀逸。長居できない菰掛けの茶屋って、スタバとかドトールとか?逆の意味で高値でも混んでいる店ってカフェ系?確かに普通の喫茶店で長居が出来るほど空いている店って既にまずいかも。。漫画家のエッセイでも一日中店にいて何社もと打ち合わせなんてありました。

出かけていてテレビの実写版は見逃したのですが。

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2009/09/26、新宿で開催の ライナスさん の写真展を見に。星景写真という、星空と風景が一体となった、素晴らしい作品ばかりで感動。

JR東海の、休日乗り放題切符をベースに、御殿場線の新松田で小田急に乗り継ぎ、快速が来たので乗車。何とか座れたが、途中から混み、シートもぎゅうぎゅう。疲れたので帰りは小田原までVSEに乗ってしまった。後は東海道線。小田原-熱海も料金が別途必要になったので、普通の切符で東海道線で行った方が安かったかも。

VSEは人気あるようで、記念撮影の人が途切れず。

Vse_hakone27_090926

鳥では、蔵王山のサシバとオオアジサシを期待して愛知県に出かけたが、空振り。
あちこちで野菜を買って帰った。

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9月上旬~中旬に読んだ本&近況

* お菓子手帖   長野まゆみ

少年達の暮らす不思議な世界などお得意なこの方がお料理本?と思って借りたら、近年のお菓子の変遷と自分&家族史っぽいお話。年齢が近いのもあり、昭和のお菓子などは、あるあると共感。

東京などとは比較になりませんが、私のスイーツの思い出は、森永のエンゼルパイと明治ルックチョコレートで、エンゼルパイのフカフカ感とルックチョコの4種類のフィルが当時としては、画期的ではまりました。合成甘味料禁止の影響もあり、これで小学生時代に一気に虫歯になったけれど。。

スヌーピーの、ピーナッツの仲間のコミックスは私も揃えました。道端で売る5セントのレモネードが美味しそうに思えました。ただ、マシュマロを焼いたのは期待しすぎて、甘すぎてがっかり。もっと子供の頃のお出かけの時の特別なスイーツのお店は、大人になって好きな時に食べられるようになった頃には、ワッフルもアップルパイの店も閉店していたのが残念。

* 涼しい脳味噌   養老孟司

1990年前後のエッセイ集。脳死問題からシャイニングまで、多岐にわたる時事問題も含んだ短編。コミックスの「動物のお医者さん」で菅原教授が嘆いていたように、実際も有名大学といえども研究資金が無いというのは本当のことだったのだなと実感できました。あと、文中の本物の人体を樹脂で固めて標本にしたのは、人体の不思議展で解剖図のようなのを見ました。樹脂で固まっていたので、筋肉や臓器、骨格を、恐いとか気持ち悪いとか、意識せずに観察できたように思います。

* 芋たこ長電話   田辺聖子

もう20年以上前の雑誌掲載のエッセイ集。女流作家の”おせいさん”の所に、酒を下げて「あーそ-びーましょ!」とやってくる、「カモカのおっちゃん」との世相や経済も一刀両断の痛快なよもやま話。確か挿絵が山藤章二さん。中でもアポロが月に行ってから、科学は飛躍的に21世紀になったら、転送装置みたいなのは出来ているんではないかと私も信じてましたがそんなにうまくいかないもんです。特に「ホンネ透視版」なんか政治家の皆様には定期的に掛かって欲しい。

やや保守的で古い男性に描かれているカモカのおっちゃんですが、解説やテレビの連続小説によると、実際のおっちゃんは紳士的なフェミニストだったようです。「カモカ」の由来は本名からのニックネームかと思っていたら、そのドラマで、「噛もかー!」と子供に迫って脅す、都市伝説みたいな怪人だと解りました。

* おくりびと   百瀬しのぶ

映画のノベライズ本。映画を見ていないので比較は出来ませんが。。主人公はチェロ奏者として楽団に所属し、納得できる楽器も無理してローンを組み手に入れた矢先に楽団が解散して失業。親の残した山形の家に戻り仕事を探すが、やっと見つけた仕事は遺体を綺麗にして棺に納める納棺師だった。新しい仕事が妻にばれて実家に帰られたり、美しい女性の死体と思えば男だったり、腐乱死体に立ち会ってダメージを受けたり、悲喜こもごものシーンが展開する。友人の母の死に妻が戻ってくるが、和解できるのか?

最初は東京の楽団に居というプライドばかりだった主人公が、新しい仕事にプライドを見つけるまでの過程が共感できました。実際の納棺師の仕事を見ましたが、本当に生前のように化粧し、参列者の方に、「いい死に顔だね。」と言われるようにして下さいました。

* 帝国の双美姫  2    ひかわ玲子

ファンタジー。魔物や闇の神との攻防が続くハラーマの大地では、双美姫の二人と共に戦うべく、甥のゼラフィン皇子と魔道士のルークが同行していた。いきなり初陣になった彼らは、無力さを痛感するが、ルークの機転によって危機を脱する。その功からか、大帝自らが別行動する精鋭軍に加わるルークだが、甘さから危機に。

まだオカレスク大帝の真意が見えず、読者も?最後が思いっきり続く。。感じ。

* 騒がしい死者の街 - 優しい煉獄 2 -   森岡浩之

SF。生前の記憶データを元に、金さえ払えば電脳世界で生き続けることが出来る未来。そこは沢山の世界に分かれており、探偵の朽網が住むのは昭和の世界。自動車電話はあるが、携帯はなく、電脳世界ならではの、自分の記憶に検索をかける機能も使えない。しかもリアルに痛みを感じるし空腹にも。自分のデータが消失しないように、探偵業でかせぐ彼だった。

元が読みきり短編だったのでいくつかの異なる話ですが、電脳世界ならではの、飛行機事故で助かった少年の意識のバックアップが一人歩きしてしまい、その記憶が手軽に冒険や臨死を体験できる商品となるというのが未来にありそうでぞっとしました。

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この期間のお出かけは、2009/09/20 にウォットへ。

ウォットは、水族館という名前ではなく、浜名湖体験学習施設と付いているように、浜名湖の魚や生物、水産について勉強する施設。

もうハロウィンのコスチュームで、大水槽の魚のクイズと解説。

Wotto_daisuisou_20090920

クロアナゴやボラのように浜名湖や都田川の魚が多いけれど、
駿河湾や深海など、浜名湖以外のところの魚も。

24年前に発見されたイズハナトラザメ。

Wotto_izuhanatorazame090920

皆さんここで帰ってしまいますが、2階には書籍等勉強コーナー。
水産試験場の研究も別棟でちょっと公開。

隣の公園からのバーベキューの煙が美味しそうで、お腹が空きました。


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