9月下旬~10月前半に読んだ本
* 天使が消えていく 夏樹静子
推理小説。最初、婦人誌の女性記者と刑事の二人の別々の行動が交互に描かれます。
記者の亜紀子は、取材の一環として医師を訪ねたおり、入院患者の天使のような赤ちゃんが非常に気になった。心臓病の赤ちゃんのことを記事にし、匿名の寄付を届けて手術が出来たことで、母親とも会うが、育児放棄とも思えるとんでもない女だった。赤ちゃんが気になって、母子に関わることに。
一方の刑事は、2件の事件を調べるうちにホテルの関係者を通じて繋がりを見つける。
赤ちゃんの母親が殺されて事件が急に展開し、2人の世界がクロスオーバー。母の愛が生んだからくりが明らかになります。少しトラベルミステリーっぽいアリバイ崩しなども。1975年の作品なので、ちょっと古い部分も見られます。(携帯無いし。)
* 猫待ち月夜 夢枕獏
雑誌掲載のエッセイ。プロレスや格闘技や釣りの部分は興味がなく半分読みました。
やっぱり作家さんはどなたも本の増殖に困っているとか、ライバル作家と間違われる話、好きな話「中有洞」の元になった出来事などが面白かった。テンポが良くすごく読みやすい。
* 砂はマのつく途の先 喬林知
ファンタジー。久々の本編の続き。聖砂国でサラレギーの計略で窮地に陥った一行だが、コンラッドとヨザックのおかげで助かった有利。「凍土の劫火」を求めて仲間と合流、さらに旅を続けます。最後の方で、救出劇の途中で行方不明になったあの人が登場。果たして彼は生きていたのか?
今回はだじゃれが控えめでした。
* The book - jojo's bizarre adventure 4th another day - 乙一
漫画原作:荒木飛呂彦による「ジョジョの奇妙な冒険」の第4部(日本編)のノベライズ本。 ノベライズの場合、原作そのままと設定以外はオリジナルがありますが、これは後者。空条承太郎は出てこないし、敵もオリジナルっぽい外伝風。話は、原作のサブキャラの康一と岸辺露伴が死体を発見するところから始まり、恋人に罠にかけられビルの谷間に落とされたOLの2つの話が交互に登場し、2つの全く違う話が実はある事件をとく鍵と判明。
戦いの部分はホラーで、その他は推理物の要素が強い。スタンドについてはあまり詳しい説明がないので、事前にネットで学習しないと、ジョジョファン以外は概念が判りにくいかも。個人的には、原作は1部しか完読していないので、どこまで原作に忠実かは不明。乙一作品として楽しんだほうが。。
* ハッピー・バースディ 新井素子
これは自分で買っていなくて、持っている人に借りて読んだので再読。ホラーかな?「おしまいの日」とちょっと設定は違いますが、(おしまいの日は専業主婦で妊娠中、こちらは作家で夫婦2人住まい。)主婦の日常に潜む狂気のようなものを表現。
ヒロインのあきらは男の子っぽいことを気にしていたが、夫と知り合い本来の自分に戻れたと思う。その後も夫のおかげで、小説の新人賞に輝いて感謝していた。しかし、それは夫依存だった。インタビューに自分より夫のことをしゃべってしまった彼女。隣席にいた、子供依存症の母に迷惑する学生に目をつけられ、嫌がらせを受けることに。精神的に追い詰められた彼女に不幸な偶然が重なり、嫌がらせをされていた側と逆転する。彼女が遺書まで書きかけて空想したとおり、学生に対する誕生日プレゼントが殺人罪になるのか?夫が死んだのを認めたくない彼女が取った”夫と一生一緒に居られる手段”とは?
* モンスターズ・イン・パラダイス※3 縞田理理
ファンタジー。神話的人類(いわゆる魔物)と人類が共存する都市の刑事のお話。完結編。人類友愛教団との対決も最後。銀の銃弾を受けて、平気なふりをしていた主人公の同僚のヴァンピールのカートだが、本当は相当に悪化していて、実家に帰っていた。辞職を思いとどまらせようとする主人公のジョエルは会いに行く。十字亭の主人の謎やカートの父親、宝石化するレオニダスや自らを創造主と名乗るエルモーライの秘密も明かされ、神話的人類も人間も無い大異変に見舞われて、人間の差別意識も変わり始める。
設定が面白く、脇役の人達のお話も読みたくて、3巻で終わってしまうのは残念。
* 旧怪談 - 耳袋より ー 京極夏彦
現代語訳っぽい。耳袋を現代風に書き直したもの。原文も掲載されており、やさしい文章のはそちらでも読める。耳袋は、根岸やすもりが収集した奇談を集めたもの。現代語訳されて読みやすくなっていますが、時代設定は替わっていないので、AさんとかBさんなどイニシャルがちょっと違和感がありました。ただ、作者が作者なのでホラー短編集として面白く読めました。
特に播州皿屋敷の元になったお話というのが、お菊さん自身には何の罪もなく(お話では皿を割った)妻の嫉妬からでっち上げによる冤罪に悲観しての自殺だったことや、100年経ってから、お菊虫騒ぎがあったのが興味深い。他にも遠野物語に通じる神秘性のある話も淡々と語られているのが良い。
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この期間といえば、タカ見の見物は高山2回と平山1回×、蔵王山やや当たり。また本館で。
そういえば、去年姫路城に行った時に「お菊井」を見ました。
陽気な隣の国の団体さんが大勢で、陰気な感じは皆無。

お菊せんべいは当然、”一枚足りない”。

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