6月後半に読んだ本

* 星新一セレクション -あいつが来る-    星新一

SFショートショート傑作選。中でも「泉」が気味悪さ一番でした。あるビルの管理人の夫婦が地下の管理人室で壁から1本の人間の腕が生えているのを発見。驚くが、悪さをしない腕に慣れ、何か金儲けの種にと考えるが売血を思いつく。腕からは多くの血が取れる時と取れない時があり、その原因に気づいた時、彼らにも因果が襲い掛かる。誰も居ない部屋に残された”もの”を想像するとすごく薄気味悪い。

213ページで16作品掲載の短さなのに、説明をスパッと抜いてもこの面白さは作者ならでは。

* ストレンジ・ランデブー   平井和正

恋愛ドラマ&バイオレンス。表題作他2編。学者の家系でありながら、記憶が欠落していく病に掛かった浪人中の学生の主人公。自殺願望を抱いて訪れた公園で、不良少女と知り合う。エキゾチックで得体の知れない彼女の魅力のとりこになる彼だが、彼女はヤクザがらみの借金で逃亡寸前の身の上だった。彼の決断は?

他、まだ高度成長期前の高校で、関西からの転校生とクラスの少女・女教師との恋愛、不良との闘争を描いた「鏡の中の少女」と同じ高校が舞台の「待っている」。

実際の女子高生って本当はもっとがさつで傍若無人だと思うんですが。。
男の人の理想の女子ってこんなものか。

* 前はマのつく鉄格子   喬林知

ファンタジー。ご存知今日マシリーズ。聖砂国からの帰路、船から落ちてスタツアして地球に帰れたかと思えば、眞王の陰謀?まだ元の世界で。。魚網に掛かり助かるが、上陸できたのは国交の無い国。宝石の盗難事件に巻き込まれ、裁判待ちの間刑務所に入れられる有利、村田、グウェンだが、フリフリレースのラナタン所長をはじめ、刑務所とは思えないアットホームな施設。”背の順”の部屋割りで同室の男がなんとツェリ様といつも一緒のシュバリエ。彼の驚きの過去も少し。謎の組織”カミクロ”が暗躍しているようだが。

今回は作者さんの不調からかあまり話しは進んでいなくて。。後、アニメと展開が違うので、眞王陛下がとんでもない性格に。毛100%のお守り袋から実体化するあたり。。笑える。

* 曙光の誓い   花田一三六

ファンタジー&ミステリー。第二次大戦中の内モンゴル。主人公の少年、勝太郎は軍部の秘密命令での父の発掘を手伝っていた。ある日寝込みを襲われ、父は死ぬ。彼は遊牧民に命を助けられるが、陸軍に必死で守った発掘品を届けた時に、馬賊に襲われる。彼らと行動することになった彼は、死に際の父に託され、軍が秘密裏に入手を謀る”宝珠”の謎を、遊牧民の娘や馬賊とともに追う。そこには遊牧民の口伝に潜む古人類の兵器が。。

草原で追いつ追われつのスペクタクルが楽しい。馬乳酒や羊肉入りの饅頭も美味しそう。

***          ***           ***

イベントも旅行もお出かけも特に無し。画像は省く。

この頃、ひざへの負担軽減に、ウェイトトレを減らしプールで泳ぐ。
自律神経の安定にも良さそう。

水着が伸びてきたので買い換えようとしたら、バーゲン品はビキニしか。。
そんなの着て泳げるかい! (-_-;)

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6月前半に読んだ本

* ホンの幸せ  氷室冴子

エッセイ&書評。1995年刊。既に鬼籍に入られましたが、、(金の海、銀の大地の続き読みたかったのに。。)大体単行本は読んだはずが、読んでいなかった本があったとは。

雑誌や機関誌等でお気に入りの本を紹介しつつ、現在や北海道時代の面白エピソードも。書評は、こんなに私の趣味と違ったのかと残念で、ベルバラと遠野物語と古典くらいしか接点がなさそう。旅行先でなにはなくともまずビールというのは賛成。着物に散財すると桁が違う見本が身近にあったので激しく同意。

* アイスクリン強し 畠中恵

明治浪漫。明治23年の東京を舞台に、元旗本の若様達と成金の娘が巻き起こす珍騒動。元若様の真次郎は外国人居留地で育ったのを活かし西洋菓子店を開店するが、、資金も無く店は火の車。友達の元若様の巡査たちも万年金欠。でも、お家再興を画策する集団に襲われたり、通訳のアルバイト先の成金社長の気まぐれに翻弄されながらも、若さと機転で乗り切ります。不平士族や日露戦争前夜の不穏な空気も少し。。

明治の西洋菓子を、アイスクリンとかビスキットとかチヨコレイトなんて書くと美味しそう。料理中や出来た料理の表現も目の前にあるかのような描写が食欲をそそりました。

* てのひらの迷路   石田衣良

短編集。気軽な短編読みきりの形式をとりながらも、ひきこもりから外出するその一歩や、職を失った為に希望も失いかけていたサラリーマンが手に取った1冊の本など社会派の面も。遠距離恋愛の恋人達が体のパーツを送りあって愛を確かめるホラーっぽいのもこの人にこんな発想もあったかと面白かった。

***          ***          ***

久しぶりに新幹線に乗りオフ会行き、駅で捻挫して大変だった。
まだ痛みが完全には取れていないという、とほほな状況。

まだケガする前の話。
国立博物館に行ったら2時間待ちであきらめ、上野の科学博物館へ。
特別展の恐竜展や常設展示は前にも見たので、ゆっくり植物標本や月の石、隕石など鑑賞。

見学者、特に子供が少なかったので、ケルビンとか単位の体験コーナーも一巡。

何回も来ている科博ですが、屋上のハーブ園は初めて。

イングリッシュ種のラベンダーが咲き始め。香りはほとんどしない。

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色々な路線の電車も見えました。

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5月後半に読んだ本

* あやまち   沢村凛

ミステリー。主人公は東京で一人暮らしのOL。大学時代の仲間とたまに騒ぐ以外は会社とアパートの往復でつまらない日常と感じていた。いつもの通勤の地下鉄の階段である男といつも同じ時間に合うが、飴をあげてお礼に絵画展のチケットをもらい話をするように。すぐに深い付き合いになる彼らだが、この頃から彼女は尾行されていることを気づくように。尾行している男は以前通勤電車で別の男を尾行していたのを見た同じ男だった。

ストーカー?相談できずに理由を付けて彼の部屋に転がり込んだ彼女だが、気をつけたのに会社を突き止められて。。尾行していた本当の理由と折角出来た恋人の過去を知ってしまう。彼のあやまちと彼女のあやまちとは?

プロローグの地下鉄の出口が長い階段を上がってきた先に空があって、「ダイビング中に海の中から空を見た」感じはとてもいい比喩だと思いました。くらげみたいな、水漏れを防ぐ為の逆さのビニール傘はまだ見たことがありませんが。。

* LAST   石田衣良

雑誌に掲載の7つの中編集。すべてに「ラスト~」が付き、最後の決断に自分から飛び込む者、運命の奔流に巻き込まれて流される者、不況の嵐が吹き荒れる都心に犯罪と死の影が。

「ラストコール」は、主人公は寂れた風俗店であまり期待せずに女からの電話を待つが、かかって来たのは若い女。途中高いテレビ電話にチェンジをお願いされ、綺麗な彼女をサクラと疑いながらも身の上話を聞く主人公だが。。自分を殴った男への仕返しの話から妙な展開になり、気づいたときには電話の向こうは真っ赤な。。

ヤミ金、振り込めサギなど現代社会の病巣を抉ると同時に、人は進退窮まった時に何が出来るか?読者への問いかけにも似た作品ばかりでした。

* ヘビイチゴサナトリウム   ほしおさなえ

ミステリー。学校で屋上から美術部のエリナが転落死し、視力が弱かったことから事故とされるが。。彼女と噂のあった教師も遺書を残して転落死する。一部が切り取られた教師の遺書と、死んだ教師が新人賞に応募した、昔の作家の作品に似た推理小説が謎を呼ぶ。美術部の別の嫌味な先輩も転落死するに至り、後輩達と教師の同僚が調査を始め、小説のプロットに似た謎のサイト、ヘビイチゴ・サナトリウムに辿り着く。思い込みが激しい女の嫉妬で片付きそうになる事件だが、最後のどんでん返しが。。

実際に学校で起こる事件と教師の書いた小説と現実の事件がリンクして、怪しい人が少ないのに複雑。犯人像も目まぐるしく変わり、何回か戻って読み直しました。解説者も書いているように、最後のモノローグでの事件全般の解決編はエラリークイーンを連想させました。

* 赤い星   高野史緒

SF。戦争で高層ビルがなくなり、ネット以外はほとんど江戸時代の文明に戻った、帝政ロシア支配下の日本の江戸が舞台。ハッカー兼端末のメンテナンス屋のおきみは、友達の吉原一の太夫が現ロシア皇帝に暗殺された前皇帝の皇太子を擁立して、自分はお后に納まる企てを聞くが察知した政府側の大老からも警告を受ける。一方、おきみの出入りする、帝都ペテルブルグの冬宮を模したサイバーコミュニティでは、宮殿の外は絵のはずが、何故か彼女の操作するアバターだけが外に出て行けてしまう。迷って宮殿に帰れなくなるが、現実世界で目覚めた時に目の前に居たのは、件の政府側の大老だった。

その他にも、大黒屋が司会するシベリア横断ウルトラクイズや到来を待たれる赤い星など謎だらけ。最後に多元宇宙論的なSFっぽい部分がちらりと。世界史を取ってない人には解り難いお話かも。いやそれ以前にロシアの地名や人名が感情移入できにくいのかも。。

* 死が二人を分かつまで ×4   前田栄

ファンタジー。シリーズ最終巻。聖女の血族のミカエラは、聖女を殺したエリオットを告発するため、ヘンリーに連れられヴァンパイアの国に向かう。そこはなんとエデンの園で、住んでいたのはただ一人。「始まりの御方」リリスはエリオットとカールの決闘の裁定を下すが。。一般の小説のように人間が善でヴァンパイアが悪と決め付けないところが面白さか?料理は舞台がイギリスのせいか少なめ。

* 風の歌・星の口笛   村崎友

SF。3組の違ったお話が収束していく。全ての母「マム」が支配し、人間以外の動物はおろか虫さえもロボットの世界。貧乏探偵のトッドは知り合いの子供から、サイバーペットが「死んだ」との依頼を受けるが、ロボットが死ぬはずはなく、美人の母親とのデートを期待し調査を始める。ところが、異変は広がっていくばかりで。。

一方の舞台は滅びに瀕した地球から、繁栄しているらしい移民先の星を調査に飛ぶ宇宙船。コールドスリープから目覚め調査に向かう科学者が2人。折角着いた星は砂漠ばかりで荒涼とした世界。住民の足跡をたどる内、不思議な聖地とミイラを発見するが住民は?

一人の記憶障害の男が恋人の記憶を探るうちに鍵を握って2つの話をつなぐ。
最後が滅びなのか、そこからまた始まるのか、理解不能の部分があったが面白かった。

* キッドナップ・ツアー   角田光代

「夏休みの初日に私はユウカイされた。」衝撃的なミステリーの始まりと思えば。。家に帰らなくなった不器用な父親と娘のギクシャクした関係修復の旅を娘の視点から書いたお話。

ある日ユウカイと称して主人公を連れ出し、母親とある条件の取引をするという父。娘を連れ歩きながら、ドライブや外食、海や民宿、温泉やお寺どまりやキャンプ。”普通”の父親が家族に提供するような、でもちょっと変った旅を通して、”いい家族”が幸福なのか考えさせる。

夫婦の間の”取引”について最後まで言及は避けていますが、海で出合った少女が言っていた”リコン”かな?このお父さんは家に”居場所”がなかったんだろうなと想像して読みました。

* ネシャン・サーガ 1. ヨナタンと伝説の杖   ラルフ・イーサブ 訳:酒寄進一

ファンタジー。別の世界「ネシャン」と現実のイギリスが交互に舞台に。ヨナタンは野原の穴に落ち、魔物に追いかけられるが偶然手に触れた杖で撃退する。持ち帰って師に見せると、それは伝説の杖で、触れたものは持ち主に返しに行くクエストを達成しなければならないという。

一方、現実世界のイギリスでは、大貴族の孫のジョナサンが寄宿学校で校長や生徒と合わず、つまらない日々を送っていた。夢の中でお互いの世界を知る彼らだが、ヨナタンに闇の手先の魔の手が迫る。

冒険は序章。まだ、バックグラウンドの説明っぽい内容。
面白いかは、何巻か読んでみないと判らない模様。

*****          *****           *****

献血したくらいで、特に記すべきことのない期間だった。

口坂本温泉に行った位か。

犬の営業係が可愛かった(おばあちゃんだけど)。

なんにもない温泉だけど、湯の花が浮いていて効能ありそう。
あんまり何も無いので他の静岡市営の温泉より安い。

途中の茶畑の2番茶の芽もすがすがしく。

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そうそう、その前日青葉公園を通りかかったら、フリマやってました。

ベルトと帽子、100円で購入。
洗ったり拭けば綺麗になるのはいいが、100円でも買いたくないのは結構ある。
シミだらけのデイパックとか毛玉だらけで毛羽立ったTシャツとか。。

前に買った店の人はクリーニング代の元も取れないとか嘆いていましたが、
素人でもちゃんとした商品管理&ディスプレイのお店はやっぱりお客さんも多い。

↓画像のファイル名間違えました。面倒なので本文で訂正。
 フリーマーケットの”フリー”って”のみ”の意味で「蚤の市」”Flea market”でした。

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5月前半に読んだ本

* 笑うヤシュ・クック・モ   沢村凛

ミステリー。同窓会で集まった大学時代の悪友達。家族を亡くしてから引きこもり気味に暮らす主人公は参加するのも気が重かったが、盛り上がり朝まで飲んでしまう。最後の会計の時余った100円でトトを買うことになり、均等にチームを分けてマークする。それが1等に当たって皆驚き喜ぶが、なぜかマークシートは一つ外れた2等。保管していた者がくじをすり替えたのではと、遊びで撮った撮りきりカメラの現像をするが、それは他人のものと変っていて、日光で女が写っている写真ばかり。

6千万がかかっていて、カメラを取り返そうと必死な友人の頼みで、主人公が撮影地での聞き込みなどから、写っていた女、仮称「赤の女王」を探すことに。喫茶店でのウェイトレスの証言で上野での南米の文明展に行くらしいと聞き込んだ彼らは見張りを開始する。しかし、別ルートで糸口が見つかった時には、惨事が。

ヤシュ・クック・モは南米のマヤ文明のコパン遺跡の最下層の墓の主。先祖の墓を覆うような墓を造っていく伝統から、表層の大きなピラミッド状の墓から何層も発掘してやっと彼の墓に辿り着く。写真を取り戻そうと、1層づつはがすように謎解きが進みます。6千万を廻って、互いに疑心暗鬼になるが、彼らの友情は雲散するのか?題名は、謎解きのきっかけになるヤシュ・クック・モの像が上からの光源では笑っているように見えて、実は逆にへの字口の難しい顔という、物事の2面性を表しているのかも。

* 病む月   唯川恵

短編集。しっとりとした城下町の金沢を舞台に女達の情念が悲喜劇をもたらす。「過去が届く午後」が衝撃的で、世にも奇妙な~で取り上げそうなホラーな内容。

久しぶりに会社を止めた同僚、真粧美と再会した東京に住むヒロイン。真粧美とは三角関係で、結局ヒロインが負けて、彼女が金沢に夫と共に越していった過去があり、複雑。しかし、元は真粧美の方が腕のいいデザイナーだったのが、ヒロインが賞を取る程に仕事をするのに引き換え、田舎暮らしに飽きてきたようで。。以前返しそびれたものといっては手紙つきの品物が届くように。最初は暇をもてあました主婦の気晴らしと思っていたが、エスカレートして行き。。最後に届いた「返したいもの」は!

* 夏の夜の夢は幽けし   椹野道流

実在の文士を登場させた時代ホラー&ミステリー。主人公の太宰は、親友の中原から生まれたばかりの息子の枕元に夜な夜な幽霊が立つと相談を受ける。女関係が派手な中原の女ではと疑って泊まった彼だが、実際に幽霊を見、掴もうとするが赤い珊瑚の珠を残して消える。解決しないことに窮した中原は、絶交中の小林に助けを求める。評論家らしく理詰めで解決を計る彼が暴いた幽霊の秘密は?

中原の詩が女の想いと重なって切ない感じを盛り上げています。

* なぜネットでしかヒットは生まれないのか   津谷祐司

様々な事例を元に、最近の出版・放送界の低迷(世界的な不況の余波もありますが)と、携帯小説などネットから生まれるヒットが多い原因をさぐり、これからのヒットコンテンツへ繋がる発想をさぐる。

そういえば文中の指摘のように、テレビ広告も商品連呼や機能説明でなく、イメージやドラマ仕立ての後に、詳しくはHPで、とキーワードのテロップが入るのが多くなったような気がします。ただ、ネット広告の場合ドラマの合間に見てくれるテレビ広告とは違い、”バナーをクリック”か”キーワード検索”してくれないとなかなか商売には繋がらず、企業が無名の場合ユーザーも警戒するので最初のクリックに結びつくのが大変かも。

* ちんぷんかん   畠中恵

今回はいきなり若だんなが火事にまかれて死んだ?目を覚ますと賽の河原。本来49日をかけて来なければいけないここになぜ来てしまったのか?しかも、懐の金を三途の川の渡し賃欲しさの亡者達に取られてしまう。現世に帰れるのか?他、異母兄の乗れん分けに際して、陰陽師に何故か命を狙われる若だんな。その時側で守っていたのはなんと貧乏神だった。最後の章の桜の花の精の話では、周りの人が独立して離れていく中、体が弱くても現世に留まるか、祖母の妖がいる天界で永遠に生きるかの選択を迫られます。かげろうのようにうたかたの生だからかわいそうと同情するのは間違いなのかも。

苦い薬の話で、昔、祖母の煎じ薬の匂いと味がものすごかったのを思い出しました。ただ苦いだけでなく、山菜の数倍のえぐ味。あれを飲むのは逆にストレスになりそうで、若だんなの気持ちが解りました。

* 黄金の王、白銀の王   沢村凛
ファンタジー。内戦の絶えない翠の国で鳳穭族の頭領で現在の王である穭は、ほぼ駆逐した対立する部族の跡継ぎの薫衣を、殺さずに監視を付けて幽閉していた。ある日反乱を企てるものが王子奪還を狙って夜討ちするが返り討ちに。薫衣を殺してしまえとの声の中で、穭は何故か妹を娶わせる。薫衣は黙って「命が助かる為に部族を捨てた」汚名に甘んじていたが。。彼らには歴代王族の墓で話し合った壮大な目標があった。表題は、統治期間に戦乱があった王が黄金、無かった王が白銀の覆いを遺体に掛けられて安置されること。

穭の心配が当たり、大陸から大軍勢が押し寄せたとき・・。彼らの願いは実現されるのか?

*****          *****          *****

5月前半の近況は、折角のGWも3連休しかならなくて。
高速の渋滞や体調もあって泊りでは出かけなかった。

西と東に隣の県まで1回づつドライブ。
新緑や茶畑は綺麗でした。

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あとは、バードウィークの一般公募探鳥会に参加したくらい。
途中で歩くのがしんどくなったが、コースがバス停と反対方向で離脱できず。
終わると同時に最寄のバス停から帰った。やっぱり体調はいまいちだ。
もう暖かいのに、ひざが痛い。

家にいることが多かったので、本は大作もじっくり読めた。

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4月後半に読んだ本

* ステップファザー・ステップ   宮部みゆき

ミステリー。主人公はちょっとだけ義賊っぽい泥棒。ある日、金持ちの独身女性の家に忍び込もうと屋根に上がるが、雷に打たれて落ちる。目が覚めると病院でも警察でもなく、ベッドの上から小柄な双子の少年が覗き込んでいた。黙っていてもらう代わりに、親に見捨てられた彼らの面倒を見ることに。

泥棒に入ったはずが監禁された人を救ったり、双子が持ち込む騒動と自分の稼業から起こるトラブルを機転と双子の推理で解決して行きながら、擬似親子のきずなが深まっていくが。。

1993年の刊行ですが、双子の少年を想像すると、ざ・たっちの顔が浮かんでしまいました。

* 鳩笛草   宮部みゆき

SF&ホラー?3人の超能力を持つ女の3つの物語。人に触れるだけで考えがわかる、念で発火させられる、あいまいな予言ができる、彼らは常人とは異質の人生を歩まねばならなかった。彼らの能力の理解者が現れた時、幸せになれたのか?

いつの時代も、超能力者は極端にもてはやされるか、異端として弾圧されるか両極端。

* THE SIXTH SENSE   Jim deFelice 訳:酒井紀子

ホラー。小児精神科医のマルコムは、2年前の救えなかった患者の銃撃により重傷を負い、患者は目の前で自殺。その後遺症か、妻は彼のことを無視する日々が続き。。やっと診療を再開した彼は、コールという母子家庭の患者を診ることに。彼は異様におびえたり、人と関わりを持ちたがらない。その上、体に傷が。。親のせいかと疑われる母親だが、彼女も子供のエキセントリックな行動に困っていた。

コールがマルコムに心を開いた時、第六感の恐怖が押し寄せる。マルコムはコールを救い、妻と和解できるのか?最後にすべての謎解きが?

先に映画を見たので、ブルース・ウィリスや幽霊のイメージが頭から離れず自分で色々想像できませんでした。ただ、字幕スーパーで見たので、内容の理解は深まったかも。最初は精神医の治療の過程が描かれ、医療ドラマ風でちょっと退屈ですが、物語が進むとコールが語る幽霊の様子がホラー全開。

* 失踪HOLIDAY  乙一

ホラーというよりファンタジー&ミステリーか?中編2作。

「しあわせは子猫のかたち」は、ひきこもりがちな「僕」と、借りた家の前の住人で殺されて幽霊になった女との心の交わりと、彼女が殺した犯人を推理するサスペンス。最初は陽の光さえ嫌った主人公が、暖かい幽霊の気遣いに触れ、犯人と対決して事件を解決するまでに行動的になる過程が面白い。

「失踪HOLIDAY」は、我がままな金持ちの娘が義母と合わず、家出したふりで従業員寮に押しかけ、家族の動静を探りつつ、偽装誘拐を企てるが別の「犯人」が現れて。。14歳の彼女が安らげる場所は家にはなかったのか?それにしても彼女はお菓子食べすぎ。

家族の反応を想像しながら計画を練るところが推理ドラマっぽい。

* 壁の花   横森理香

加奈はコスメライターという職業柄、香水などの新製品発表パーティに行くことも多い。若い頃はちやほやされた彼女だが、気が付けば壁の花になり、若いアイドルが男に囲まれているのを友人と悪口を言い合うように。美味しい料理を作れるのに、なぜか恋は不倫ばかり。お肌はシミや吹き出物の後が目立つ。まだ現役で恋をする友人と引き比べ、霊感エステにはまったり、過去の栄光の想い出に浸る彼女。見栄で2人分の魚を買ったり、左手の薬指にリングをはめ変えたり、風邪は治りにくく徹夜明けにはクマが、、30代の揺れる女心がビビッドに描かれています。

料理上手の彼女が作る肉じゃがが美味しそう。私も汁有り派。

* 魔天楼  -薬師寺涼子の怪奇事件簿-    田中芳樹

摩天楼ではないのが、このシリーズのファンタジーらしい特性を現しています。警視庁のキャリアで大金持ち&高学歴&超美人の涼子と部下(子分に近い)の泉田が、妖怪や魔物が関わる事件に毎回巻き込まれて行く。涼子は外見とは裏腹に、超タカビー&マイペース。総監にもタメ口。言ってはいけないことも関係なし。ベイエリアに建設された超高層タワーでのパーティの日、いきなりシャンデリアが落ち、ライオンの像が人を押しつぶし、エレベーターが落ちる。パニックになったビルに機動隊が突入も、姿を見せない犯人になすすべもない。彼らはどこから解決の糸口を見つけるのか?

女性からすると、涼子は「男性の見た女王様キャラ」ですが、弱い人は助けたり、自分の思うままに正論を吐くところなど、読者としても爽快感があります。

* ぼくがぼくになるまで   沢村凛

ファンタジー&ミステリー。表紙絵が萌えっぽいし、1ページ目から黒い紙に白い印刷。スタンドバイミー的な少年の成長のお話かと、裾あげの時間待ちに図書館で読み始めたら。。

最初から「ぼく」は暗闇で体も何もない、考えることだけができるところに漂う意識体。時間も判らないここで、自分が何かを考えていると、青空を思い出す。と、突然自分が鳥になって公園にいることに気づく。違和感を感じながらも鳥として生きようとするが、引かれる様に窓ガラスにぶつかって。。暗闇に戻った彼は別の記憶も思い出す。とまた別の生き物に転生。。現世での行動を意識体の空間で考えてまとめる形で、思い出す記憶がある事件に関係すると知り、最後は自分から願ってなりたいものに転生する。が、事件のタイムリミットが迫る!

最初の黒いページ(あの世?)の時は、ホラーかと思いましたが、白いページ(現世)で事件が展開していくに従って、次が気になって途中で止められませんでした。転生しながら推理って珍しい発想で面白く一気読み。この作者さんの本は初めて読みましたが他のも読みたい。

* ちゃれんじ?   東野圭吾

月刊誌の連載エッセイ。忙しそうな作者さん、執筆の合間を作ってスノボに挑戦するが、年も考えず転んでも構わず練習し、ライバルも居てはまる。夏はザウスで練習するも閉館。ついに雪を求めて月山まで行ってしまう。他のチャレンジ企画も始まりカーリングは楽勝と思いきや大惨事。巻末のおまけ、おっさんスノーボーダー殺人事件が笑える。でも、トリックはしっかり設定してあるのが作者さんらしい。

こういうスポーツって練習しないと勘が鈍るもので、定期的に続けたい気持ちは判ります。20年ぶりにスケートしたら、転ばずにすべるのがやっと。横をふざけてびゅんびゅん通る小学生を避けるのですっかり足が痛くなり、1時間くらいしか滑れませんでした。

* 悪霊がいっぱいで眠れない   小野不由美

ファンタジー&ちょっとホラー?悪霊~シリーズ3作目。1990年刊。麻衣がアルバイトをする渋谷サイキックリサーチには今日も霊のしわざか微妙な依頼が続々。最初は無視していたナルも、同じ学校の中で事件が起こっており、校長の依頼を受けるに至って調査に。最初は霊が見つからず、念力がある生徒が疑われたが。。麻衣が彼女と仲良くなり、調査が進むに連れ協力者と思えた人が。。ナルとマンホールに閉じ込められた麻衣に血だらけの悪霊が迫る。

ライトノベル風で十二国記とえらい違い。ついでにあとがきも、ハートマークなんか入って、とてもホラーを書く方のものとは思えません。こちらが本当の顔?

*****          *****          *****

この期間は遠くへは出かけなかった。

最近、新静岡のバス停が無くなって困る。帰りは色々なところから何路線かに乗る。

駿府浪漫バス(100円)で節約、城北公園を通り抜けて帰り、もこもこの羊みたいな
満開のなんじゃもんじゃの木を楽しむ。なんとシートを広げお花見のグループも。
桜じゃなくても、集まって飲むのが目的と思われ?

Nanjamonja090430

伊勢丹で京都展があったので、蛸薬師のとこでコーヒーとコーヒー味のソフトを利用したことがある、
前田珈琲のフレンチトーストセットを。あんと黒蜜が超あまあま。
トーストもパンがふわふわで美味しいが、サブレみたいなのがサクサクでgood。

Maeda_frenchtoast090420

パルシェ食品館に、静岡市では見かけなかった、VIE DE FRANCEが新規出店していました。

東京に行く時には普通の喫茶店のコーヒーの値段で、コーヒーとパンが食べられるので、良く休憩&ライトブランチとして利用します。その時はクロックムッシュがお気に入り。飲み物は同じ階のドトールの方が若干安いが、なんといっても、焼きたてのパンは暖かくいい匂いがして美味しい。

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4月前半に読んだ本

* 新ねじめのバカ  ねじめ正一

エッセイ。この方の作品はあまり読んでいませんが、元が詩人だからか、エッセイなど短い方が面白そう。喫茶店でないと執筆できないという漫画家みたいな先生ですが、トイレ比較など目の付け所は風変わり。

1991年刊なので内容は現代と合わない点も。

* 堪忍箱   宮部みゆき

お江戸人情話&ホラー中編集。表題の作品はホラーに近い。決して開けてはいけない箱を代々伝える商家。その箱は喪の花の象嵌がしてある、いかにもそれらしいものだった。パンドラの箱を開けた時、思わぬ災いがふりかかるのは、箱の力か人の心か?他、人情話の「お墓の下まで」他。

模倣犯を始め、長編が多い作者さんですが、中編は途中で休憩が入るので返ってすらすら読みやすい。

* エステマニア   横森理香

小学生の前半は美少女でならした主人公、5年から急に太り始め、からかわれる対象に。さらに歯列矯正でお歯黒状態で暗い学生時代を過ごす。痩せようとこっそり雑誌の広告の怪しい食品を取り寄せたり、涙ぐましい努力も実らないが、大学生になる頃にはそれなりに。急に自信過剰になり、男を代え、オジサンから金を引き出して豪遊を重ねるが、ある男に心を奪われる。彼の為だけに、エステに通う毎日だが、外見に反してもてる彼は彼女だけを見てくれない。寂しさからとんでもない男にはまった主人公は愛する彼にも捨てられどん底に。そんな彼女を立ち直らせたきっかけは?

うーん、1回もエステに行ったことがなくて判らない世界だ。そんだけあったら海外旅行に10回くらい行けちゃうエステって??結論としては男の為じゃなく自分の為に行くエステが一番ということか。

* 恋 香   横森理香

サークルの乗りを引きずって、大学時代の女友達と付き合うサラリーマンの主人公だが。。街で見かけた美人「美由紀」にひとめぼれ、恋に落ちてしまうが誰とも判らない。会社の上司の見舞いに訪れた彼は、偶然同じマンションに住む彼女に再会。はかなげな外見からは想像できない破綻した生活を垣間見るのだが。。

平凡な会社員の主人公と真逆の、体を売り薬を買い自堕落に生きる彼女、身も心もボロボロに見える彼女も最後にそれなりに心休まる人との繋がりがあったのが救い。読者としては、「しっかりしろ」と言いたくなるような(そこまでひどくないが、美由紀の生活は太宰の人間失格を彷彿とさせる)お話ですが、そういう状況に陥ったら簡単には立ち直れないかも。

* Holly Flow   桜井亜美

恋愛について、心と体の微妙な関係を綴った5つの短編集。クリスマスの夜に風邪気味なのを押して一人残業、それも遠恋の恋人はすでに地元で新しい恋人を作ったらしい。という最悪の日に、パソコンのメンテナンスに来たクールな青年と燃えてしまうヒロイン。彼にも正直すぎて妻に出て行かれた過去が。行きずりの恋は二人の心にとってプラスなのかマイナスなのか?

他、ハイソな青年に恋をして背伸びしていたのが、ある日崩れてしまう話、幼馴染と再会したのにお互い気づかない振りで付き合ってしまう話など。うーん、そうかなと反論したくなっちゃうのも。

* トンデモweb業界   小田原貴樹

IT関連の仕事はお金持ち?いやいや。。企業のwebサイト構築に関わる人々の苦労話&喜劇?webサイト制作(プログラマ兼)を仕事にする筆者に降りかかる、クライアントからの無理難題、デザイナーのわがまま、迫る納期、肝心の料金が2ヵ月後払い、喜劇とも災難ともつかないお話がいっぱい。もちろんサイト構築の作業の流も説明されています。

やっぱり理科系の人もコミュニケーション能力は重要ってことでしょうか。

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4月前半の近況は、実家に寄る途中に静岡まつりを見たり、4日にオフ会で東京にいったりした位。かわせみさんのブログを見て麻機に行き、すごく久しぶりにヒレンジャクを見た。というか鳥見自体久しぶり。

ヒレンジャクというと、2,3年に一度春に来る時には、ほとんど実のなる木で発見されるので、柳から飛び立ち、虫を空中キャッチすると同じ場所に戻るヒタキ類みたいな姿は見たことが無く面白かった。

3月の掲載忘れ、麻機菜の花
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駿府公園の桜。今年は花冷えが来て、長く楽しめました。
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静岡まつりでは、昨今は怪しい露店がなくて、みんな同じような人形カステラやクレープ、お好みみたいなのばかり。しいていえば、寒かったせいかジャガバタやラーメン類が人気があった。

今年新しく見たオムウインナとビール。
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今は、もう動かない。。もう取り壊しも近いよう。
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3月中~下旬に読んだ本

* しゃばけ   畠中恵

お江戸ファンタジー。ご存知しゃばけシリーズの最初。主人公の廻船問屋&薬種問屋の長崎屋の一人息子は体が弱くすぐに寝込む。親はもとより、実は人間ではない兄や達も若だんなをあまやかし、口うるさく監視する。嫌気が差してこっそり抜け出した帰り道、襲われたのを妖に助けられるが、別の殺人を目撃してしまう。

その後、薬種問屋の連続殺人事件に発展し若だんなは再び狙われることに。事件の様相から人間の犯行では無いと悟った若だんなだが、自らの出生の秘密も知ることに。

図書館で空いていなくて、最初の巻最後に読んでしまった。一冊まるごとの長編なので読み応えがありました。挿絵の鳴家がオニっぽい。

* 池袋ウェストゲートパーク Ⅵ -灰色のピーターパン-   石田衣良

灰色のピーターパン他、全4編。池袋の商店街で果物屋の店番をしながら雑誌にコラムを書く主人公の元には、今日もトラブルが持ち込まれる。トラブルシューターとして定着してしまった主人公だが。。

なまいきな小学生に一本取られそうになり、Gボーイズのドンにはからかわれ、押しかけ舎弟が出来たり、自分の周りもトラブルばかり。「池袋フェニックス計画」では、主人公の母親がきっぷのいい江戸っ子ぶりを発揮して大活躍。街は綺麗ならそれでいいのか、というのは考えさせられました。もちろん、治安の悪いのは困るけれど、東京のビジネス街みたいな生活感の無い街ばかりではそれも嫌だなと。

* 時をかける少女   筒井康隆

SF中編集。他、悪夢の真相、果てしなき多元宇宙。久しぶりに読みました。

やはり最初の、理科室・謎の実験のフラスコ・ラベンダーの香りの液体、設定からSFちっく。偶然タイムトラベルを経験した主人公は、その時に体験した事故を防ごうと告げるが信じてもらえない。自分でタイムリープできた彼女は、実験をしていた人物に会えるが、彼は普通の人間ではなかった。

これがテレビで放映された時、クラスで一時的にすごーくSFブームになりました。アシモフなんか読んでた人もいたけれど、私は筒井康隆や星新一とか小松左京など日本のSF作家が好きになりました。最近アニメでもやってけれど、最初のテレビの深町くんの俳優がミステリアスで印象的でした。

果てしなき多元宇宙は、少しづつ違う世界が無限に存在し、その中の科学者になっている自分の実験ミスで、近所の世界の自分と入れ替わるという設定が当時としては新鮮でした。

* 涼宮ハルヒの溜息   谷川流

学園物&SF。生徒会には無いものとされているSOS団だが、文化祭とあってはハルヒが放っておく訳がない。ハルヒの監督で映画を撮ることになった面々だが。。ハルヒの、外界に考えが影響を与える特異な体質が、朝比奈さんの目からビームが出たり、具現化してしまう。長門や古泉が後処理に駆け回るが。。

相変わらず朝比奈さんは未来人のくせにいじられてばかりのキャラ。

* ブログデザインの本   グロービズ

ブログのCSSなどの書き方。ココログは自分で書くのも出来るんですが、面倒なのでどうしてもテンプレートを利用しちゃいます。たまにはこんな本を読まないとタグや属性を忘れそう。

* 百万の手   畠中恵

SFテイストのミステリー。現代が舞台でしゃばけシリーズとはまた違う魅力。

主人公の中学生の夏貴は、母一人子一人で仕方ないとはいえ、束縛する母親にうんざりしていたが。。目の前で家族を救おうと火の中に飛び込んだ親友を止められなかったことに自責の念を抱きさらに落ち込む。手元に残った親友の携帯が鳴り、死んだはずの彼が画面に。と、ここまではホラーっぽいのですが。。親友に代わって、何故彼の家が放火されたのか調べる内に、自分の出生の秘密に迫ることに。それを知った時、犯人の魔の手は主人公に。。

謎解きの面白さの他、人の欲望の様々な形態、母親の婚約者との確執と和解、主人公が殺されそうになる緊迫感など様々な要素で楽しめる作品でした。

* くらのかみ  小野不由美

ミステリー&ファンタジー。ある日、主人公の少年は父親と一緒に田舎の本家に呼ばれる。一同に会したのは本家の相続人の資格がある面々だった。ところが、食事に毒草がはいって食中毒になったり、目印を故意にはずされて底なし沼に落ちかけるものや、不思議な人魂や井戸の異常。これは超常現象なのか、相続人を減らす目的の殺人未遂か?大人の思惑とは別に、仲良くなった子供達が事件を推理していく。4人ゲームで一人増えたのは誰?田舎の広い家とまつわる伝説が謎を呼ぶ。

他の作品では結構血なまぐさい描写もある作者さんですが、子供向けなので(漢字にルビが逐一振ってあって、返って読みづらい。)誰も死なないのが明るい作品に。挿絵も「誰も知らない小さな国」シリーズの村上勉でほのぼの感が事件の深刻さを消しています。

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3月は本館の更新が滞ってしまいました。

外堀の桜も7~8分咲きで満開近し。
もう1日からは浅間神社の廿日会祭、今週末は静岡まつり。

お祭りの夜桜乱舞まで花が残っていそうで良かった。

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この新静岡センターの時計も、改装のためとりあえず見納めか?

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バス停も県庁の次がJR静岡駅前になっちゃうのですごく不便そう。

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2月後半~3月上旬に読んだ本

* つくもがみ貸します   畠中恵

お江戸ファンタジー。利休鼠、裏葉柳、秘色、似せ紫、蘇芳の5つの中編集。こちらは、しゃばけシリーズの屏風のぞきのような付喪神が活躍するお話。

若い清吉とお紅の姉弟は、損料屋(レンタルショップ)で生計を立てている。貸し出し品の中の100年以上経った骨董品の中には、付喪神として口が聞けたり動けるものも出てくる。彼らは誇り高く、人間とは話はしないのだが。。清吉には彼らの話を聞き姿を見ることが出来、彼らの宿る品物を貸し出すことにより関わった様々な事件を解決していく。

一方、縦糸には恋愛も少し。お紅には忘れられない人が居て、姉弟として一緒に暮らしながらも、血はつながらない清吉は気になって仕方ない。とうとう彼を探し当てたとき、彼女の心は。。

こちらも付喪神が、月の掛け軸やゴイサギ柄の煙管、こうもりの根付や京人形など、へんくつなのや知性が豊かなの、機転がきくの、優しいの、それぞれに個性豊かで楽しい。昔の絵巻の百鬼夜行図では恐ろしい付喪神も、生き生き描かれています。挿絵もかわいい。ところで、しゃばけと同じお寺が登場しているところを見ると、同時代?

* ねこのばば   畠中恵

お江戸ファンタジー。テレビでも放映された「しゃばけ」のシリーズ。茶巾たまご、花かんざし、ねこのばば、産土、たまやたまや、の5つの中編集。妖達に守られて暮らす、相変わらず体も弱い若だんなだが、トラブルの種は絶えない。少女に、仲間のチビ妖の鳴家が見つかってしまったり、連鎖倒産の危機にあった父親が妙な新興宗教?にはまったり、菓子屋の三吉の妹が嫁に行くのに妙な謎掛けをされたり。。他所の事件解決というより、自分の身の回りにトラブル発生。若だんなの恋愛がらみの話は始めて。佐助・仁吉がまた大活躍。

実写版の放映から、かわうそ、屏風のぞきや仁吉に俳優の顔がちらついてしょうがない。あと、茶巾たまごに砂糖をどっさり振りかけたのって聞くだけで不味そう。

* 死にぞこないの青   乙一

主人公は小学生の男の子。比較的楽な係になりたい彼は、希望者の中から自分も決まったと嘘をついた。翌日から彼に対する先生の態度が変り、なにかというと彼に当たるように。級友までもいじめるようになり。。親や他の子供には受けがいいので、彼一人が瀬戸際に追い詰められる。彼が苦境に立つ時、彼にしか見えない凶暴な青い子供が現れて彼を復讐に導く。それの正体は?

ここまでひどくないけれど、小学校の頃、担任がヒステリー気味で学校を休みたくなったことも。でも、小学生の時って特に理由がないと、精神的な問題では休みにくいもの。共感できます。実際は子供達って案外、裏で舌を出してバカにしてたり、親にだけいい顔する先生を見抜いているものです。

* 暗いところで待ち合わせ   乙一

この作者さんのはバリバリのホラーと思いきや、心理サスペンス+推理もの+ヒューマンドラマの要素が絡み合っって面白く読めました。

ヒロインのミチルは元々おとなしいが、事故で視力をなくしてからは家に閉じこもり、たまに友達に幼時の為に介助を頼むの時が唯一の外出という毎日を送っていた。もう一人の主人公のアキヒロは印刷会社に勤めながらも会社の人間と親しむことは無かった。アキヒロが殺人事件の犯人と疑われ、彼女の家に隠れたことから、ミチルの穏やかで無気力な毎日に小さなさざなみが立ち始める。彼は本当に犯人なのか?特に後半は本格的な推理と、優しさと殺意の逆転劇、ケンカと友情の復活など人間ドラマが展開されます。

この作者さんのあとがきは本編の恐ろしさとは違い、エッセイとして面白く読めます。買い食いで増えた体重を落とした方法が、「脳の収縮する音が聞こえるまで食べない&死を恐れてはいけない」では作者さんの書いているように折角20キロもダウンしてもダイエット本は出せなそう。(ホラーのネタには・・・) ただ、もう一つの体重ダウン原因、「ダンス・ダンス・レボリューションのレベル10クリア」はある意味健康的かも?

* 眞マ国より愛をこめて   喬林知

ご存知今日からマ王シリーズ。故郷へ~で一応聖砂国編は完結したはずが、ヨザックとギュンターが忘れられてると思ったら。。ちゃんと外伝で次章の本編に橋渡し。ギュンターは悲惨な入院?生活から救出されたようなのに、ヨザックはなんとか生きている状態で今後の展開が風雲急を告げるムード。

他に、眞王と大賢者の過去の因縁のエピソード。アニメではかっこいい眞王も、こちらでは気分屋で自分が一番。しかも自分が呼んだらしい有利にも、いじわる。ちょっとイメージが?

* うたかた/サンクチュアリ   吉本ばなな

文体が合わなくて、少し敬遠気味だったのですが、久しぶりに読んでみたら最後まですんなり。中篇だから?エッセイじゃなくて小説だから?

「うたかた」は、破天荒な父親とその愛人であるエキセントリックな母親に翻弄される娘が主人公。母を愛人として囲う父親を嫌っていた彼女だが、父親がネパールに住むことになり、母親が追いかけていき。。父親が引き取って育てている青年と出会う。彼らは父親と母親のせいで、小さい時からいつも寂しい思いをしてきた。寂しい気持ちを互いに埋めようとするが、それでいいのかという思いも。母親がネパールの生活に疲れて神経を病んで戻ってきたとき、その思いは頂点に達し。。

一人ひとりの幸せの形について考えさせられる作品。

「サンクチュアリ」は、夜の海でひたすら泣く女と出合い、彼女が落ち着くまでお茶を飲んで別れた青年が主人公。東京に戻ってまたばったり再会した彼らは、2人とも大事な人に死に別れ、喪失体験を引きずっていることを知る。傷を舐めあって付き合うのがいいのか迷っていたが。。

「生きていて良かった。」と言えるようになるまでの紆余曲折が心に沁みます。

* 魔術はささやく   宮部みゆき

主人公の高校生の少年は、父の横領&失踪・母の死で伯母の家族に引き取られて東京で暮らす。ある時、伯父が交通事故を起こし、収監されることに。無実を信じる主人公が真実を求めて奔走するうち、不可思議な連続自殺?に行き着く。伯父の交通事故は目撃者が現れて証言し事なきを得るが。。事件に深入りした彼に警告の電話が鳴る!4人目を殺すという予告を防げるのか?

サブエピソードの、父や伯父の事件でのいじめや失踪した父に対する思い、秘密裏のサブリミナル工作事件など、その部分だけでも1編になりそうな読み応えのある作品。宮部みゆきさんの作品は構成がしっかりしていて、あの事はこの部分の伏線だったとか想像しながら読むのも楽しい。本は厚いけれど、先が気になって読み終われないのはやはりいい作品なのだと思います。

* ガールズブルー   あさのあつこ

精一杯のオシャレをして、彼氏の奢ってもらいランチ。幸せの頂点だった主人公の高校生の少女は、胃炎で苦しんだ上、彼氏に振られ最悪の状況に。彼女の仲間も、親の会社が傾いて進学も危ぶまれたり、体が弱く入院してばかりだったり、優秀な兄弟と比べられたり。。たわいない会話とゆるゆるな高校生活を楽しむ風の彼らにも、悩みは尽きないのだった。

地方の3流行高に通う彼らの夢と現実の対比や閉塞感がビビッドに描かれていました。バッテリーしか知りませんでしたが、こういう小説も書くんだなと面白く読みました。

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近況は特に書くことも無いけれど、昨日支部報の発送の帰りに街を歩いていたら、静岡おでんフェスタをやっていた。おでんといえば、行動範囲の道なりでは、大やきいもしかないので、牛すじの入っていたアスティ東館のお店のにしてみた。駅南の店もあったので行きにくいところのにすれば良かったかも。

Odenfesta090314

大体1パック500円からのようだが、1本単位で好きな具が買える店の方が流行っていた。

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52回目の献血と51回目の結果

2009/02/03に51回目、2009/02/26に52回目の献血したのでメモ。

* 51回目は初めて血小板献血ができた。 happy01

血小板はそんなに保存できないそうで、医療機関からの要請が無い時には、献血前の簡易検査の濃度が足りていても血漿だけの場合もあるとのことだが。。私の場合、呉服町通りで血液ピンチの看板が出ていたら寄るパターンが多いので、単に濃度が足りずに血漿の成分献血になるもよう。

ともかく、たまたま濃度が足りていて、血小板の成分献血。水泳後に行ったせいか体が冷えて血行が今一だったみたいで、血液を戻す時に衝撃が体中に伝わるのが気持ち悪かった。血小板の方が献血そのものだけでも1時間くらい掛かるので、時間のある時でないと。血漿だけなら40分くらい。

成分献血は一旦400mlづつ機械の中に全血を取り込み、血漿や血小板などを抜いて、赤血球などを体に戻すのを3-4回位。雑誌を持ち込もうとしたら、DVDにするよう言われたので、手近にあった「ALWAYS・3丁目の夕日」を。テレビで半分見ていたので早送りしながら全部見た。

途中で腕に当てていたゆたんぽを増強してもらい、ほかほかのまま終了。

記念品は↓の50回記念の時と同じタオルを選択(グラスは50回記念品)。

Kenketukinen_50kai

* 52回目は血漿のみ

今回も血小板ピンチとのことだったが、濃度が足りず血漿のみ。

問診の先生がちょっとピリピリしていて看護師さんに注意してたり、こちらの血圧も上昇。また腕に湯たんぽを当ててもらい献血。DVDは「NANA2」土屋アンナがクール。もう一人の方はバラエティなんかで見ていると違和感が。DVDを見やすいように背もたれを起こし気味にしていたら、頭がぼーっとしてきたので倒してもらう。看護師さんがスポーツドリンクを持ってきてくれる。やはり終わってから計った血圧は90台-60でした。

充分休んで甘いお菓子を食べ、飲み物も飲んで復活。記念品はタオルも同じのになるので洗剤にしました。写すほど変っていなく、紙箱入り粉洗剤の半分よりちょっと少な目の容量のです。

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九州旅行中に本館に書いた記事+荒崎で見た珍鳥

本館で前記事との繋がりが悪くなるので削除しましたが、いずれ書く時の為に移設。

最後にちょっとおまけつき。

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<2008/12/30の記事>

主人の会社近くの駅で集合、そのまま八女ICまで夜通し走り。。

昨日は観光し、今日だけ別行動。

こんな駅弁を買って。。(ミニは女性の昼食に最適な大きさ。)

Miyazaki_siitakemesi_mini

JRの普通列車が九州なのに寒かったあと、こんな列車に乗って。。

Hisatu_orenji_sharyou

こんな飾りのある駅で合流。

Orenji_izumi_turu

「うんまか焼いも」を食べて、ナベクロ、ソデグロは見たけれどカナダは見つからず。。

明日泊まるホテルにLANあるか不明なので、一応皆様良いお年を!!

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翌日行ったらカナダも見つかりました。(6羽いた。)遠くて主人も写真にはならないと。。

スコープで証拠写真写してみましたが、こんなんでした。

でも、ソデグロヅルの成鳥と幼鳥(右の茶色っぽいの)、カナダヅル(真ん中の小さい灰色の。なんとか頭の赤い部分が見えている。)
の3ショットなんて感激。

Turu_sanshu

クロツラヘラサギとツクシガモのツーショットとか。

Kuroturaherasagi081231

ヒシクイとサカツラガンのツーショットとか。

Sakaturagan081231

見る派なので、すごく遠くても見られるだけで大満足でした。

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